岡山理科大学自然植物園


マユミ Euonymus sieboldianus Blume

  ニシキギ科 Celastraceae

マユミは山地に普通に生える落葉性の高木である.雌雄異株.植物体は大きい個体で5m程度になる.葉は楕円形,長さは5〜15cm,葉縁には鋸歯があり,葉の先端は急にとがる.初夏になると白〜黄緑色の小さな花を咲かせる.この花の花弁は4枚,花の直径は約1cmである.5花程度が集まって花序を形成する.花序はその年の新枝につく.秋になると花とは一変してあざやかな赤色の果実を付ける.赤色になるのは果実が完熟するためである.枝振りと果実のあざやかさから庭木に利用されることもある.また,変種として「カントウマユミvar. sanguineus Nakai」が報告されている.基本種マユミとは葉の裏面に毛があることで区別する.

日本には北海道〜本州,四国,九州と幅広く分布している.

Coll. Y. Hada  July 6, 1993 Coll. A. Ohtani  November 6, 1997