岡山理科大学自然植物園


メドハギ
Lespedeza cuneata (Du Mont.d. Cours.) G. Don

 マメ科 Leguminosae

メドハギは海岸をのぞく日当たりの良い場所で普通に見られる多年草である.植物体は大きい個体で1m程度になる.枝はたくさん枝分かれし,枝分かれした後長く伸びる.葉は小さく,楕円形〜倒卵形,長さは1〜2cm,枝に重ならないよう互い違いになって密生する.夏から秋にかけて葉の根元(葉腋)に1〜2個の白い小さな花を咲かせる.花は長さ約6mm,花弁は上部と下部に分かれており,上部の中央部には薄紫色の斑がある.花期を過ぎると花弁が落ちて薄茶色〜黄土色の果実(節果)を付ける.いくつかの花は花弁が開かない「閉鎖花」となり,これも節果をつける.節果は丸〜楕円形でぺちゃんこで長さは2〜4mm.変種として「カラメドハギvar. juncea」と「ハイメドハギvar. serpens」が報告されている.

日本には北海道〜本州,四国,九州,琉球地方まで幅広く分布している.

Coll. A. Ohtani  June 10, 1997 Coll. A. Ohtani  August 25, 1998 Coll. A. Ohtani  November 26, 1998