岡山理科大学自然植物園


メリケンカルカヤ
Andropogon virginicus L.

 イネ科 Gramineae

メリケンカルカヤは人里や畑などに生育している多年草である.荒地にも集団になって生育しているのを見かけることがある.メリケンカルカヤは「メリケン(アメリカ)のカルカヤ」である.カルカヤはもともと日本に生育していた「メカルガヤ」から由来する.このため「メリケンカルガヤ」と濁ってよんでしまうことがあるが,正しくは「カルカヤ」である.約50-60年前からアメリカより(特に北米)
帰化しはじめたとの記録がある.植物体はひざ下から1mを越えるものまであるが,割と茎などは柔らかい.特徴的なのは「総(そう)」と呼ばれる花の一部の軸に白くて長い毛がついていることである.さらに,秋になるとフサフサとした毛が生え,植物体全体が赤色を帯びる.

日本には関東・近畿地方を中心に比較的暖温帯に分布している.

Coll. A. Ohtani  October 7, 1999