岡山理科大学自然植物園


ミヤコツツジ
Rhododendro x tectum Koidz.

 ツツジ科 Ericaceae
ミヤコツツジはモチツツジ(R. macrosepalum Maxim)とヤマツツジ(R. obtusum var. kaempferi)の自然雑種である.半常緑の低木で植物体は1〜3mになる.葉は狭楕円形で先端が急に尖り,長さ3〜5cm.葉の両面には短く柔らかい毛が密集してついている.初夏に花をつけ,花弁の色は赤紫色〜薄いピンク色で多少色の変異がある.生育地はモチツツジと同所またはその付近で見られることが多い.和名「ミヤコツツジ(都躑躅)」.美しいものは庭木として利用されることもある.

日本には北海道をのぞく,本州(中部地方南部〜中国地方中部),四国(愛媛県をのぞく)に分布する.

Coll. A. Ohtani  May 16, 1997 Coll. A. Ohtani  December 22, 1999