岡山理科大学自然植物園


ノイバラ
Rosa multiflora Thunb

   バラ科 Rosaceae

ノイバラは日当たりの良い山地〜低地に普通に見られる落葉性の低木である.まれにつる性となる.枝は小さなトゲ(刺)があり,ひっかかりやすくなっている.葉は羽状複葉,頂小葉は長楕円形で長さ2-4cm,小葉は7-9枚程度つき,葉縁には細かい鋸歯がある.花序は白い花が20-30個集まった円錐花序となり,初夏に花をつける.花は1.5-2.5cm,花弁は倒卵形.秋になると赤い実を多数つける.果実は球形,直径5-10mm.花が一回り大きく,花序の枝などに毛があるものを変種「ツクシイバラ var. adenochaeta (Koidz.) Ohwi」として知られている.

日本には北海道(西南部),本州,四国,九州に分布している.

Cll. A. Ohtani  November 10, 1998