岡山理科大学自然植物園


ノコンギク Aster ageratoides Turcz. subsp. ovatus (Franch. et Sav.) Kitam.

  キク科 Compositae

ノコンギクは山地で普通に見られる多年草である.ヨメナと混同してしまうことが多いが,痩果に長い冠毛があり,茎に毛があることで区別できる.ノコンギクの茎は高さ50-100cm,毛を密につける.葉は根出葉と茎につく葉とがあり,形が異なる.根出葉は長楕円形,長さ5-10cm,柄がある.茎につく葉(茎葉)は長楕円形,長さ5-10cm,根出葉に比べ細長く,葉縁に鋸歯がある.夏から秋にかけて白い花を咲かせる.枝を多数つけ,その先端に散房状花序となる.ノコンギクは可憐な花をつけることから,栽培用の品種が数多く作出されており,薄紫色の花弁を持つコンギクは良く知られている.その他,多数の亜種や変種が報告されている.

日本には北海道を除く,本州,四国,九州に分布している.

Coll. A. Ohtani  October 15, 1998 Coll. A. Ohtani  October 22, 1998