岡山理科大学のフィールド研究・教育支援の拠点として


 豊かな自然がある日本でも自然フィールドでの活動経験が少ない若者が多くなっており,自然フィールドに強く,人間生活と自然のインターフェース的な役割を担える人材育成に対する社会的要請が高まっている.岡山理科大学では,大学コンソーシアム岡山に科目提供する屋久島実習「エコツーリズム技法」や教員免許更新講習「屋久島の自然観察」など,自然の中で体験的に学ぶ「フィールド教育」を実践することで,「フィールドワークやフィールドサイエンスに強い人材」「自然や理科に強い教員」の育成を実践してきた.また,平成8年の「自然植物園」設置以降,「自然植物園」と「生態システム園」の維持管理,それらを活用したフィールド研究・教育,さらに園内外でのフィールド普及活動や講習会を開催し,フィールドワークに関するノウハウを蓄積してきた.平成28年には,自然植物園を発展的に改称・改組して「自然フィールドワークセンター」とし,「前島臨海教育施設」の維持管理,安全なフィールドワークのための支援も含め,本学におけるフィールドワークに関連する活動全般をサポートする付属施設となり,現在は以下の3つの部門からなります.


フィールドワーク部門:自然フィールドに強い人材の育成

・フィールドワークの支援

・フィールド普及活動や講習会の開催

研究・教育部門:フィールドサイエンスの促進

・生物多様性の研究・教育

・博物館学芸員課程での植物標本等に関する実習

・研究報告「Naturalistae」の発行

管理部門:フィールド・資料・機材の管理提供

・「自然植物園」「生態システム園」「前島臨海教育施設」の管理・提供

・植物標本,自然関連書籍の管理・提供