「自然植物園」から「自然フィールドワークセンター」へ

 近年,自然フィールドでの活動経験の少ない若者が増加し,自然フィールドに強い,都市と自然のインターフェース的な役割を担える人材育成に対する社会的要請が高まっている.そのような情勢の中で,岡山理科大学は教員免許更新講習「屋久島の自然観察」や生物地球学科が開講する屋久島実習「エコツーリズム技法」などの自然の中で体験的に学ぶ実習を実践し,参加者より高い評価を得てきた.また,「フィールドワークやフィールドサイエンスに強い」学生の育成を看板の一つとして,理学部動物学科や生物地球学部生物地球学科が創設され,これらの学科では多くの学生を集めている.来年度新設予定の教育学部においても「自然フィールドや理科に強い先生」として,魅力の一つになることが期待されている.

 ところで,野外での調査,野外実習などの野外活動においては,常に多くのリスクが存在する.リスクを回避し,野外活動を安全に実施して,さらに,効果の高い結果を得るためには,的確な情報収集と人的・資材的支援が必要である.現在,野外活動を実施している学部・学科においても様々な努力がなされているが,大学全体が利用できる付属施設として,フィールドワークを支援するセンターが設立されれば,本学における教育・研究の活性化や学外へのアピールに多大な貢献が期待される.


 自然植物園は平成8年に設置され,以後,笹ヶ瀬キャンパスにある「自然植物園」と「システム生態園」を維持管理するとともに,それらのフィールドを利用して自然教育や研究,さらに園内外での野外活動イヴェントを行い,フィールドワークに関するノウハウを蓄積してきた.

 本構想は,以上述べた趣旨・経緯により,自然植物園を発展的に改称・改組して「自然フィールドワークセンター」とし,
本学におけるフィールドワークに関連する活動をサポートする付属施設とする.