2003年のNHK大河ドラマ「宮本武蔵」が始まった。
岡山県が武蔵の生誕地であるとのことで、岡山県でも各地でロケが行われている。
第一回の放映(1/05)で落合町の醍醐桜が出るとのことで期待していたが、ほんの数十秒・・・?
ちょっともったいない感じ・・・・

醍醐桜は落合町別所の丘陵地に1本だけでどっしりと生育している。
看板には次のように記されている。
醍醐桜
 この桜はヒガンザクラの一種「アズマヒガン」で、推定樹齢は1000年根本の周囲9.2m、枝の広がりが四方に10m伸び、高さは18mある。
 「醍醐桜」の名前の由来は、鎌倉末期の元弘の乱により後醍醐天皇が、隠岐に流される途中ここに立ち寄り、美しさを賞せられたとの言い伝えによる。
 規模・樹齢ともに県下一であり、昭和47年12月9日、岡山県の天然記念物に指定されている。

エドヒガン Prunus pendula form. ascendens

エドヒガンはアズマヒガンとも呼ばれ、オオシマザクラとの交配種が有名なソメイヨシノである。
3月終わり頃から4月始めにかけて、葉の展開に先だって花を咲かせる点や
葉と葉柄に毛があることなどは、ソメイヨシノとの共通性が高い。

さて、元弘の乱は1331年である。
言い伝えが正しいとするならば、後醍醐天皇が立ち寄った際にはすでに300年以上の巨樹であったことになる。
それから670年以上の歳月が経過しており、なんと長生きのサクラである。
ちなみに、元弘の乱は8月に始まり、9月29日にほぼ収束した。
であれば、後醍醐天皇が隠岐に流される途中に立ち寄ったのは、1332年の4月ということになる。

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