シロバナタンポポの生育立地
シロバナタンポポは比較的草丈が高くなることができ、大型のタンポポである。葉は地面に広がってロゼットを形成するが、周辺の草が生長して草丈が高くなると葉は直立して対応する。生育立地は裸地から森林の縁など、緑が多い立地まで幅広い。岡山市の生育状況では、墓地に多いという結果が出た。元々個体数が少ないので、あまり意味のある結果ではないが、結果に違和感はない。踏まれることのない荒れ地のイメージである。
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熊本市のシロバナタンポポ 路側帯の植栽枠内に生育していたもの。
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森林の林縁に成育している状況(鳥取市;清末幸久氏提供)
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競合植物の多い状態における生育状況(紫花はヒメオドリコソウ)
(鳥取市:清末幸久氏提供)
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結局の所、こんな場所にも生育できる。黄色い花はセイヨウタンポポ
(鳥取:清末幸久氏提供)
シロバナタンポポは大きくなれるので、タンポポとしては競合する植物が存在する状況であっても生き残りやすい。これは有利な点であるが、逆に言えば、小型では開花しない。踏みつけには弱いようで、踏みつけられるような場所では生育しにくい。
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