フユノハナワラビ Botrychium ternatum (ハナヤスリ科 ハナワラビ属



 フユノハナワラビは日本全国に分布するシダ植物。夏の終わり頃に小さな葉を広げる。冬に胞子葉をもたげ、あたかも花のようであるというのが和名の由来。
 9〜10月頃から冬までの期間、十分に光合成ができるためには、草があまり生育していないか、刈り取られる場所である必要がある。したがって主な生育地は人里であり、ため池の堤防等のように、時折刈り取られるものの、人があまり踏みつけないような場所である。
 秋から春までを生育期間するフユノハナワラビはヒガンバナや在来種のタンポポなどとよく似ており、いずれも人間活動に関係するような人里の植物である。
フユノハナワラビ
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フユノハナワラビ

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