
アキノエノコログサ Setaria faberi Herrm.
イネ科 Gramineae
アキノエノコログサは平地に生える1年草である.わりと荒地にも元気よく広がって生えているのを見ることが多い植物である.
和名は「秋に見られるイヌの尻尾」という意味である.尻尾に当てられている部分は花序(円錐花序)である.ふさふさとした部分は実を支える頴(えい)とともについている「刺毛(しもう)」である.よって,刺毛の基部には実がついているということになる.この刺毛と頴と実を合わせて「小穂(しょうすい)」とよび,集まって花序となっている.
近縁種に「エノコログサ」がある.エノコログサとは花序が長く垂れ下がること,葉に毛があること,植物体が大きいことで区別できる.また,「アキノエノコログサ」の名前のとおり,秋になっても花序をつけて生育しているのが見られる.
日本には北海道〜九州まで幅広く分布している.


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