
ベニシダ Dryopteris erythrosora (Eat.) O. Kuntze var. erythrosora
オシダ科 Aspidiaceae
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ベニシダは林床に生える常緑のシダである.和名「ベニシダ(紅羊歯)」は春に見られる若葉や葉裏の胞子が紅色を帯びていることから付けられた.英名は「autum fern(秋のシダ)」と呼ばれ,その赤味がかった部分を紅葉に見立てて付けられたと考えられる.
またその赤の美しさや虫もつきにくいことからガーデニングの材料として注目を集めており,販売もされている.
日本には本州〜九州に分布する.山地や林縁にふつうに見られる種であるが,変異が多いことが知られている.変異した特徴を持った個体はそのまま生き残る場合が多く,そのまま新しい種名がつけられているものも多い.そのため,普通に見られる種であるが分類に手間取ることになる.


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