
ハコベ Stellaria media (L.) Villars
ナデシコ科 Caryophyllaceae
ハコベは平野から山地,野原,人里にまで幅広く分布する.越年草でほぼ1年中,その姿を見ることができる.花の時期は春から秋にかけて.春の七草の1つで薬用効果があり,煎じて飲んだり,おひたしやてんぷらなどにされる.
一見花びら(花弁)が10枚あるように見えるが,よく観察してみると5枚の花びら各1枚の先端が2裂して10枚のように見えることがわかる.暑さに弱く,寒さに比較的強いため,小鳥などの小動物のえさとして摘まれることがある.また,種子は丸いカタツムリの殻のような形をしており,低い突起を持つ.
近縁種のミドリハコベとは種子が小さいことと突起が短いことで区別される.
北海道〜九州まで幅広く分布する.別名「子ハコベ」.


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