
ヒメタイヌビエ Echinochloa crus-galli (L.) P. Beauv. var. praticola Ohwi
イネ科 Gramineae
ヒメタイヌビエは水田でよく見られる1年草である.水田では雑草として扱われ,その駆除についてさまざまな議論がなされている.また,タイヌビエ,ケイヌビエ,イヌビエ,ヒメイヌビエなどのイヌビエ類と総称して「ノビエ」と呼ばれる.和名「ヒメタイヌビエ」は「姫田犬ヒエ」であり,姫と犬は小さいことをあらわしている.
近縁種に「ヒメイヌビエ」と「タイヌビエ」という紛らわしい種がある.これらは細身の「ヒメタイヌビエ」よりも小穂が大きいことで区別できる.
日本には本州関東地方〜九州,琉球地方まで分布している.日本だけでなく,稲作の行われているアジア一帯やインドの方まで幅広く分布している.


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