
ヒヨドリジョウゴ Solanum lyratum Thunb.
ナス科 Solanaceae
ヒヨドリジョウゴは日当たりのよい山地や人里近くで普通に見られるつる性の多年草である.夏に花を咲かせ,秋に赤いかわいらしい実をつける.この実をヒヨドリが好んで食べることから和名「ヒヨドリジョウゴ(鵯上戸)」とつけられたと言われる.ところが,実だけでなく植物体全体に有毒成分があることが知られている.これを中国では乾燥させて使用していたらしい.まれに赤い実が黄色い実となったものがあり,品種キミノヒヨドリジョウゴとして分類されている.
花は白く,羽子板の羽根のようになっており中央からおしべが飛び出しているのがよくわかる.茎には多数の毛が生えている.
日本には北海道〜九州,琉球地方まで幅広く分布している.


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