
ホラシノブ Sphenomeris chinensis (L.) Maxon.
イノモトソウ科 Pteridaceae
岡山では全域に普通に見られる.自然植物園内でもスゲ園の周辺に多数生育している.
シダ植物は葉の裏についた胞子により増える.そのため,標本をつくるときには葉の裏に胞子のつまった胞子のう群がついていることを確認しなければならない.また,根元や基部も大事であるからやさしく掘り返す必要がある.
日本には北海道と東北の寒い地方を除く,本州,四国,九州,沖縄地方に分布する.和名「ホラシノブ」は漢字では「洞忍」と書き,なんとも思慮深い印象を与える植物である.


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