
ホウキギク Aster subulatus Michx.
キク科 Compositae
ホウキギクは日当たりのよい平地や荒地,放置された田に普通に生える越年草の帰化植物.1年草と表記している図鑑もあるが,1年草であっても冬を越すものは特別に越年草と呼ばれているのである.ときに大群落が見られる.
夏から秋にかけて黄色く小さな花を多数つける.花序は散房または円錐花序となる.この様子がホウキに似ているため和名が「ホウキギク(箒菊)」が付けられた.
標本にすると,花から毛のようなものがばらばらと落ちてくるので取り扱いに注意する.これは実である痩果の冠毛で花が終わるころになるとより伸びたものである.
帰化したのは明治の終わりごろだといわれており,現在では日本全国で見られるまでに分布域を広げている.原産は北アメリカ.


|