
イヌビエ Echinochloa crus-galli (L.) Beauv. var. caudata (Roshev.) Kitag.
イネ科 Gramineae
イヌビエは田んぼや川沿いなどに普通に見られる1年草である.小穂に長い剛毛があり,植物体は高さ約1mほどになる.しかしこの剛毛は個体によって持たないものがあり,剛毛だけで分類することは難しいと考えられている.近縁種には「ヒメタイヌビエ」や「タイヌビエ」「ヒエ」がある.これら3変種は剛毛を持たないまたは持っても短いとして記載されている.これらを区別するにはまず,小穂の長さがある.小穂の長さが5mm程度になるものは「タイヌビエ」である.
夏から秋にかけて花を咲かせ,冬前には実をつけ散布する.繁殖力がとても強く,おそらく発芽率も良いと考えられる.
日本には北海道〜琉球地方まで幅広く分布している.


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