
カナムグラ Humulus japonicus Sieb. et Zucc.
クワ科 Moraceae
カナムグラは山地や人里近くで普通に見られる1年草である.つる性の植物で,雌雄異株.葉は下向きのトゲを持ち,5〜7つの裂片がある.秋になると雄株は葉から飛び出した花をつける.それに対し,雌株は下垂して葉の下にひっそりと花を付ける.大群落をつくることがあり,それを駆除することはつるがからまったりトゲが邪魔するので大変厄介である.「カナムグラ」の属する「カラハナソウ属」はカナムグラとカラハナソウの2種からなる小さな属である.カラハナソウとは葉の裂片が5〜7つと多く,葉の縁にあるギザギザがゆるいことで区別できる.
日本には北海道〜本州,四国,九州まで幅広く分布している.


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