
ケヤキ Zelkova serrata (Thunb.)Makino
ニレ科 Ulmaceae
ケヤキは公園などにも植栽される落葉性の大木である.高さは20〜30m,それ以上にもなる.下の標本画像でも見られるように秋になると紅葉してその後落葉する.大木になるとその分,葉が大量になり掃除が大変な木でもある.また植栽だけでなく,材としてのケヤキも良く知られているところである.その理由は堅いことで強度があり,さらに耐久性が高いことにある.そのため家や寺,神社をはじめ,たんすなどの家具や食器などにも利用されている.
葉は狭卵形で先端がとがり,葉縁はゆるくギザギザでその先端もとがる.雌雄同株で春になると雄花を大量につける.雄花は優美な花弁はつけず,花同士が密着してつく.雌花は葉の基部から枝までの間につく.夏になると,葉の基部に5〜6個のハート型の実を付け,秋の終わりにその実は灰黒色となる.
日本には北海道を除く,本州,四国,九州まで分布している.


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