
コマユミ Euonymus alatus (Thunb.) Sieb. var. alatus forma ciliato-dentatus (Franch. et Sav.) Hiyama
ニシキギ科 Celastraceae
コマユミは山地で普通に見られる落葉性の低木である.秋から冬にかけて紅葉し,落葉する.樹皮はごつごつして割れ目が白い筋のように見える.葉は長さ小指くらいから10cmほどになる.枝の基部には小さい葉が,先端になるにつれて大きい葉が多くなる.初夏に花をつけ,冬になると紅葉にあわせて実が熟す.この果実も真っ赤になり美しい.
コマユミは「ニシキギ:Euonymus alatus (Thunb.) Sieb.」の品種として記載されている種である.ニシキギとは枝にコルク質の翼(はみ出たような部分)がなくつるりとしていることで区別された.また,枝に翼があり葉の裏に毛があるのは変種として「ケニシキギ var. pilosus」として扱われている.マユミ:Euonymus sieboldianusとは花のつき方,果実が最大3つに分かれることで区別している.
日本には北海道〜本州,四国,九州まで幅広く分布している.


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