
コシオガマ Phtheirospermum japonicum (Thunb.) Kanitz
ゴマノハグサ科 Scrophulariaceae
コシオガマは人里近くに生える1年草である.他の植物があまり生えないような土地に生育していることがあり,この場合寄生していることもあるようだ.植物体は高さ1mにも満たない.茎が細く,根が下の標本のように丈夫でないのであまり高くなると倒れてしまいそうになる.秋になるとピンク〜薄紫色の花をパラパラとつける.この花は口を開けたような形で外面にはやわらかい毛が生えている.和名「コシオガマ」は別属の「シオガマギク
Pedicularis resupinata var. oppositifolia」に似ていることから付けられた.コシオガマ自体はコシオガマ属に属する1属1種のものである.シオガマギク属とは葉や茎に腺毛があり,花弁の先が外向きに巻くことで区別されている.
日本には北海道〜本州,四国,九州地方まで幅広く分布している.


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