
コウヤボウキ Pertya scandens (Thunb.) Sch. Bip.
キク科 Compositae
コウヤボウキは日当たりの良い山地で見られる落葉性の低木である.植物体の高さはひざから大きくても太ももあたりまでの1m程度と小さい.秋になると2cm程度の白い花を咲かせる.この花は上向きに13個の小花が線香花火のように集まっている.葉は2〜4cm,花が咲いた後紅葉して落葉する.冬になると痩果が熟するにつれ,長い毛を持つようになる.
近縁種にはナガバノコウヤボウキ:Pertya glabrescensがある.ナガバノコウヤボウキとは地下茎は太くて抜きにくく,葉は毛が無いことで区別されている.和名「コウヤボウキ」は「高野箒」で高野山のホウキという意味でホウキに利用していたことによる.
日本には北海道をのぞく,本州(関東地方)〜四国,九州まで分布する.


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