
クサギ Clerodendron trichotomum Thunb.
クマツヅラ科 Verbenaceae
温帯から暖帯の林縁など日当たりの良いところによく見られる高さ2〜3mの落葉低木で,初秋に赤色の萼と白い花(花冠)が美しいコントラストを見せる.また,花後も赤色の萼が残り(宿存萼),その上に青紫色の実が一つつき,別の美しさを見せてくれる.
花はよい香りがするが,葉に特有の強い臭気があるので,この名がついた.
日本には他に半蔓性のイボタクサギと,クサギの変種のショウロウクサギ,アマクサギがあるが,これらは暖帯から亜熱帯にかけて分布する.また,庭木のヒギリもこの仲間であり,九州では野生化している.





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