
マルバアオダモ Fraxinus sieboldiana Blume
モクセイ科 Oleaceae
マルバアオダモは山地に普通に見られる落葉性の木本である.雌雄異株.高さは5〜15mになる.幹表面はこげ茶色でぶつぶつした隆起があるが,1皮めくればその下に緑色の新しい幹表面を見ることができる.葉は5〜7枚が集まってつき,丸形〜楕円形,先端が急にとがっている.葉の長さは5〜10cm,裏面に毛がある.春になると白い花をつけ,この花は円錐花序を形成する.1つ1つの花は大部分が雄花と雌花が1箇所につく両生花であるが,雄花のみの花もある.また,両性花はおしべが2個,めしべが1個つく.初夏になると,長さ2〜3cmでひ針形,赤味を帯びた果実をつける.この果実は翼を持つ「翼果」である.
日本には北海道〜本州,四国,九州地方まで幅広く分布する.


|