
ムラサキニガナ Lactuca sororia Miq.
キク科 Compositae
ムラサキニガナは山林に生える多年草である.植物体は高さひざ程度から1m程度まで成長する.葉は長い柄があり,若いときは広被針形であるが,のちに3裂する.初夏〜夏にかけて花を付けるが,小さくて目立たず,直径約1cmのピンク色の花弁が下向きに咲く.その後,長さ約3mmの痩果をつける.近縁種にはエゾムラサキニガナ(Lactuca sibirica (L.) Bentham)がある.エゾムラサキニガナとは総苞外片が小さいことで区別され,分布も異なる.
日本には北海道を除く,本州,四国,九州に分布する.北海道にはエゾムラサキニガナが生育している.


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