ソヨゴ  Ilex pedunculosa Miq.  (モチノキ科 モチノキ属
 ソヨゴは関東地方・新潟県以西の本州・四国・九州に分布する常緑の高木。二次林の構成種としてポピュラーな樹木であり、アカマツ林中に多くみられる。亜高木層から草本層に出現し、高木になることは少なかったが、マツ枯れによって高木のアカマツが枯損し、一躍脚光を浴びることになった。マツ枯れ直後は日照条件の回復に伴って旺盛な生育を見せていて、ソヨゴ林になるかと思われたが、現在では次第に減少しつつある。減少しつつある原因の一つは根の浅さにある。根系は直根を持たず、ほとんどの根が地表直下を横走しており、地上部の支持力が低いのである。そのために大きく生長すると次第に傾き、根元や幹の途中からやり直しせざるを得ない状況となる。台風などによっても倒伏しやすく、足下がしっかりしていない樹木の宿命である。
 葉は革質で卵状楕円形。普通全縁で鋸歯はない。雌雄異株であり、花の数は少ないが、蜜源として重要であるという。材は建築用材などにはならないが、良質の炭として利用された。葉を熱すると膨れてパチンと音を立ててはじけるので、岡山県では「ふくらし」あるいは「ふくらしば」とよぶ。


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