クマシデ Carpinus japonica (カバノキ科 クマシデ属) |
クマシデは本州・四国・九州に分布する落葉高木。暖温帯上部から冷温帯に分布し、谷筋から尾根筋まで生育範囲は広い。材が堅いのでカタシデの別名もあるとのことで、成長速度は遅いのかもしれない。大きく育った個体に出会いにくいのもそのせいではなかろうか。葉は長さ6〜11cmで細長く、比較的大型。側脈が明瞭でたくさんあり、15〜24対もある点が区別点の一つ。3月の中ごろから4月にかけ、枝先に新葉の展開と同時に長い尾状花序を形成する。夏には長さ5cmほどの特徴ある果穂を下垂させる。 |