ミズキ Swida controversa (ミズキ科 ミズキ属) |
ミズキは北海道から九州までの日本各地、朝鮮・台湾・中国・ヒマラヤにも分布する落葉高木。ミズキの名前は、樹液が多く、早春に切ると水が滴り落ちるからであるという。そのような性質であることからもわかるように、渓谷周辺などの水分条件の良い場所や渓谷斜面などに生育する。成長速度は速く、伐採跡などにも侵入し、土壌の良好な場所では優占することもある。 葉は側脈が平行に走り、ミズキ科の特徴をよく示している。葉は互生であり、この点がクマノミズキとの最も重要な区別点であるが、枝先に集まって輪生状に付くことが多く、よく観察しないと互生であることがわかりにくい。花は5月から6月のはじめにかけて咲きく。花弁は4枚で雄しべも4本。岡山県では暖かい県南では少なく、暖温帯上部から冷温帯にかけて分布する。 |