キリンソウ Phedimus aizoon var. floribundus (ベンケイソウ科 キリンソウ属) |
キリンソウは北海道から九州および、朝鮮、中国、シベリア東部に分布する多年生の草本。山地の草地や林縁、海岸の崖地などに生育する。叢生して株をつくり、高さは10〜30センチになる。葉は多肉質で長さ3〜4センチ、サボテンをイメージさせる様な概観である。本種が崖地などの土壌の乏しい乾燥傾向の強い立地に生育出来るのは、この葉のおかげであろう。画像は香川県小豆島のものであり、6月上旬に撮影した。このとき既に花は満開であり、小さな黄色いブーケが、ダイナミックな寒霞渓の岩肌に彩りを添えていた。左下の花の画像の中にある「星型」はめしべが膨らんだもので、中には種子が詰まっている。 |