クサノオウ Chelidonium majus var. asiaticum (ケシ科 クサノオウ属
 クサノオウは北海道から九州にかけて生育する一年生の草本。林縁や土手などの比較的肥沃な場所に生育し、春に黄金色の花を咲かせる。この季節にはキンポウゲ科アブラナ科の植物も黄色の花を群れ咲かせているので区別しにくいが、花弁を見ることができれば4弁であり、少なくともキンポウゲ科の植物ではないことはわかる。葉をみるとケシ科の植物である可能性が高くなるし、植物体を傷つけると、黄褐色の乳液がでるのはよい目印である。
 和名は皮膚病の一種である瘡(クサ)の優れた治療薬であることから、「瘡の王」であるとの説がある。
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