フユイチゴ Rubus buergeri (バラ科 キイチゴ属
 フユイチゴは新潟県・房総半島以西の本州・四国・九州、朝鮮南部・中国・台湾などに分布する常緑のツル性低木。名前のように真冬に真っ赤な果実を稔らせる。明るい二次林や路傍、棚田のあぜ道などに生育する。茎は匍匐して地表面を這い、あるいは垂れ下がる。茎には茶褐色の毛が多く、所々から根をおろす。
 花は8月から10月で直径は7〜10mm。葉腋から短い枝を出して総状の花序を形成する。萼の背面には毛が多い。真冬に果実を稔らせる植物は多くはない。貴重品の果実のように思うがあまり食べられた形勢もない。食べにくる小鳥が少ないのであろうか? 食べてみると不味いほどではないが、わずかに甘い程度で色ほどには魅力がないのかもしれない。花序をよく見ると、真っ赤に熟したものからまだ萼が開いていないものまである。一度に稔らせるのではなく、順々に稔らせて長い期間種子を散布させているようである。鳥さんにとってはありがたい態度である。
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