ノイバラ Rosa multiflora (バラ科 バラ属)
ノイバラは北海道西南部から九州、朝鮮半島に分布する落葉の低木。原野や河原などのやや水分条件が良く、日当たりの良い場所に生育する。高さ数mになることもあるが、半ツル性であり、引っかかる場所がない場所では高さ1m程度である。茎は次第に太くなるが、長い年月にわたって成長し続けることはなく、根本から太くて勢いの良い幹を出し、その後茎はあまり伸びず、細く枝分かれする。
葉は羽状複葉であり、葉の表面は光沢がない。5月に枝先に総状の花序を形成する。花の直径は2cm前後。秋に赤い果実が稔り、民間薬として利用されたり、花材としても使われる。