リキュウバイ Exochorda racemosa (バラ科 ヤナギザクラ属
 リキュウバイは中国揚子江下流域原産の落葉小高木。和名は「利休梅」であり、茶花として利用されることにちなむという。低く剪定すると勢いのある幹が立ち上がる樹形となるが、落ち着いてくると枝先が垂れて茶花の趣が出てくる。マルバヤナギの別名があるが、枝先が垂れ下がった姿のものをみると、納得できる。花弁の形には変化があるので、花全体の形がはっきりしない。ちょっとぼんやりとした花の姿も面白い。
 長らく園芸種として調べる気にならなかったが、わかってみると結構あちこちに植栽されており、直径10cmほどの幹のものもある。花期が長いことも春の花として好まれてきたのであろう。
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