タニウツギ Weigela hortensis (スイカズラ科 タニウツギ属
 タニウツギは北海道西部から本州の中国地方までの主に日本海側から脊梁山地に生育する落葉性の低木。名前の通り、谷沿いの二次林などに多い。新芽を食べることもあるので、特に有毒物質を含んでいるようではないが、牛や馬にはあまり食べられないのか、放牧地との境界などに繁茂していることが多い。樹皮には厚いコルク層が形成されるので、火入れには抵抗性があるのかもしれない。春にたくさんの花を房状に咲かせて美しいので、観賞用に栽培されることもある。開花期が田植えシーズンと重なる地域では、田植え花とか、早乙女花等と呼んでいる。サオトメバナは、花を取って開いた方を下にして水に浮かべた様子を早乙女が菅笠をかぶって田植えしている姿に例えたものであるという。
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