アカミタンポポ Taraxacum laevigatum  キク科 タンポポ属
 アカミタンポポは荒れ地に生育しており、小さくても開花する。100円玉の2倍くらいしかない小さな個体でも、立派に開花し、結実する。このような小さな個体でも花を咲かせる性質は、他に競合する背丈の高い草が存在しないような場所に生育する場合に適した戦略である。現実に、アカミタンポポの生育立地はひどいところである。上の画像は道路の緑地帯であり、植栽を行って新しい土を入れた場所であり、数年でこのような群落は他の植物に覆われて見られなくなった。
 下の画像はアカミタンポポの典型的な生育立地の例である。砕石を敷いた駐車場の縁や道路の割れ目など、すざましい程の生命力である。おそらく荒れ地で栄養分や水分を吸収することに高い能力を持っているのであろう。しかしながら、その分豊かな土壌の場所における高さ競争は苦手のようである。
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