キビシロタンポポ Taraxacum hideoi (キク科 タンポポ属



 昔、タンポポの分布調査を行った時から淡く黄色いシロバナタンポポがあることが気になっていた。図鑑に載っていないので、長らくさわらないことにしていた。キビシロタンポポは岡山県と広島県東部から分布の報告があり、岡山県の中・南部では比較的普通であるとされている。
 シロバナタンポポも中心部が黄色味を帯びるが、キビシロタンポポはより黄色が濃い。葉は地面に広がってあまり立たず、花茎は短くて10〜20cm。この点はシロバナタンポポが葉が地面から立ち上がる傾向があり、花茎が30cm以上にまで伸びる傾向がある点とは異なっている。タンポポの仲間は総苞の外片が反り返るかどうかが同定のポイントの1つになるが、キビシロタンポポでは反り返らず、シロバナタンポポではやや反り返る点でも異なっている。種子の色はキビシロタンポポの方が、色濃く、黒褐色である。
 よく似た種にウスギタンポポというのがあって混乱するが、ウスギタンポポは東北地方に分布する。
キビシロタンポポ(岡山県赤磐郡山陽町 2001/04/15)キビシロタンポポの花
キビシロタンポポの花茎は低いキビシロタンポポの総苞片は反り返らない。キビシロタンポポの種子(黒褐色)

シロバナタンポポとキビシロタンポポの区別点
項目シロバナタンポポキビシロタンポポ
生殖2=40 単為生殖2n=32 単為生殖
花色白色 白〜クリーム色
花の中心部は黄色を帯びる
総苞外片やや反り返る反り返らない
種子の色褐色黒褐色
花茎の高さ30cm以上高くなる30cm程度以下で低い



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