コウゾリナ Picris hieracioides var. glabrescens (キク科 コウゾリナ属)



 コウゾリナは日本の各地に生育する越年性の1年草本。岡山県では温暖な県南では少なく、中・北部に多い。路傍・原野・牧草地などに生育し、適湿のやや栄養分の良好な場所を好むようである。秋に芽生え、ロゼットで越冬する。夏草が茂る頃になると花茎を延ばして高さ1m近くに生長する。花は5月の終わり頃から咲き始め、枝を分けて夏まで次々と花を咲かせる。頭花は舌状花だけからなる。全体に剛毛があり、さわると著しくざらつく。このような手触りをカミソリにたとえ、剃刀菜と呼んでいたものがコウゾリナになまったという。
コウゾリナの花序コウゾリナの頭花と総苞
コウゾリナの生育状況コウゾリナの花茎と茎葉
1.コウゾリナ 2.コウゾリナの葉 3.コウゾリナの種子

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