ナルトサワギク Senecio madagascariensis (キク科 キオン属
 ナルトサワギクは南半球に比較的広く分布する多年草であり、1978年に鳴門市で確認されたことから鳴門沢菊の名が付いた。その後、急激に分布を広げ、在来種と競合する可能性があることから特定外来生物に指定された。
 埋立地、路傍、小川など様々な立地に生育している。サワギクの名があるように、当初は小川で発見されたのであろう。おそらく、裸地であれば過湿であろうと乾燥地であろうと、生育が可能なのであろう。葉は細くてやや厚みがあるので、本来は乾燥地の強い光の下で生育する植物ではなかろうかと思う。指定時点では、兵庫県や大阪府南部で急速に広がり、本州(中部地方以西)〜九州でみられるとのこと。草食動物に対して有毒であるとのこと。特に河原や牧草地への侵入に留意する必要があろう。
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