アラゲナツハゼ Vaccinium ciliatum (ツツジ科 スノキ属
 アラゲナツハゼは福井県西部以西の本州日本海側・九州北部に分布する落葉低木。岡山県では北部に希産し、希少種に指定されている。ブナ帯などの尾根筋などに発達する風衝草地や林縁などに生育するのではないかと思われるが、いまひとつ生態がわからない。葉は近縁種に比べて厚く、棘といっても良いほどの剛毛が両面にあるのが特徴であり、和名が「荒毛ナツハゼ」とされたのであろう。強風に対応した葉なのかもしれない。
 葉の長さは4〜9cmで先端はとがり、脈上に尖った毛がある。表面の毛は直線的に尖っているが、裏面の毛は曲がる傾向がある。葉柄はごく短く、短毛がある。5月から6月にかけ、白色の花を総状に付けるとのこと。
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