アセビ Pieris japonica (Thunb.) D. Don (ツツジ科 アセビ属) |
アセビの花は2月の終わり頃から4月ごろまで咲いている。比較的花期が長いのは、気温の低い時期なので花持ちが良いのであろうが、昆虫の活動レベルが低いので、確実な受粉を行うためには、開花期を長く設定する必要があるのであろう。群れ咲いている花に近づくと、1つの花は典型的なつぼ型の花であり、なかなか整った形である。先端は5つに分かれ、萼も5つに分かれている。中央には雌しべの花柱が飛び出ており、奥には10本の雄しべがある。雄しべの葯の背面には毛状の突起物があるが、これはどのような役割りなのであろうか。出入りする昆虫への妨害か、あるいはこれがあることによって花粉が虫の体に付きやすいのか・・・・? |