アレチハナガサ Verbena brasiliensis (クマツヅラ科 クマツヅラ属
 アレチハナガサは南アメリカ原産の帰化植物で多年草。荒地・河原などに生育する。高さは1mを超え、直立して茎の断面は四角で、茎には毛がほとんどない。葉は対生し、下部の葉は鋸歯があるが、上部になるにつれて細長くなり鋸歯がなくなる。葉の基部は次第に細くなってほとんど柄がない状態で茎に付く。葉には伏した毛が散生する。6月から9月にかけ、細長い尾状の花序を形成する。花は花序の先端付近に次々と咲き、淡紫色。
 近縁種のダキバアレチハナガサと区別されていない時期があり、図鑑等でも混乱がある。ダキバアレチハナガサとは、葉の基部がくさび型になっている点、茎にほとんど毛がない点などで区別できる。
アレチハナガサアレチハナガサの花序アレチハナガサの花序
アレチハナガサの茎の上部の葉:狭楕円形で鋸歯がないアレチハナガサの下部の葉:鋸歯があり、有毛

(画像の01と04は:難波靖司氏提供)


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