クサギ Clerodendrum trichotomum Thunb.  (クマツヅラ科 クサギ属
 クサギは、根が地表面にでると茎を出す性質がある。地上部を伐採しても残っている根から茎を分化するので、かえって個体数は増える事になってしまう。毎年刈り取られてもそ知らぬ顔ではえてくる。ただし、1年に2回以上刈り取られると、ダメージが大きい。
 このような性質のため、石垣などでは石組の間から茎をのばすことができ、お城の石垣や古い用水などで石垣の間から顔を出して群落を形成しているのを見ることができる。乾燥した立地には生育が困難であり、適潤地からやや湿性の地に生育する。
 このような根から新たな個体を分化できる性質は、どのような生育立地で有利なのであろうか。天然の石垣である、岩礫地が元来の生育地かもしれない。しかし、安定した立地では根が地表に現れることは少なく、メリットは少ないであろう。持続的な土砂崩壊地は水分の供給もあって(水が湧く場所が崩壊する)、このような性質を持つ植物の活躍場所ではないかと考えている。


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