アシボソ Microstegium vimineum (イネ科 アシボソ属
 アシボソは北海道南部から本州・四国・九州・琉球に分布し、朝鮮・中国・マレーシア・インド・中央アジアに広く分布する1年草。丘陵地帯の明るい夏緑広葉樹林中や林縁、谷沿いの山道などのやや湿った場所に生育する。このように書くと同属のササガヤと同じになってしまうが、こちらのほうがより大型であり、旺盛な生育状態から見ると、より肥沃な場所に生育するのではないかと思う。
 茎は地表面を這って伸び、長さ1m近くにまで伸びて、所々から根を出して群落を形成する。茎の先端は立ち上がる。葉は柔らかく、無毛で長さ4〜10cm。表面からみると、白い中脈が見える。葉鞘は、上部の縁に少し毛がある程度で他は無毛。9月から10月に茎の頂部に花序を出す。花序は1〜3本の総(ふさ)からなり、頂部の総は真上に伸び、2本目以降は斜め上から横に開く。


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