アメリカコナギ Heteranthera limosa (Sw.) Willd.
 全国で初めて岡山県にて確認された外来種の中に、アメリカコナギがある。水田雑草である在来種のコナギ Monochoria vaginalis に似ており、生育環境も水田であるため、古くからコナギを見てきた人でも意識していないと両種の区別がつけにくい。
 夏から秋にかけての開花期では、花が単生であり、コナギよりもしっかりとした6弁花を持つことで見分けられる。白色または淡青色の花冠は薄く、朝方開花し、午後過ぎにはしぼんでしまうようである。葉はやや斜上し、基部がくさび形。コナギでは心形になっている。
 はじめ倉敷市で見出されてから、岡山市にも徐々に分布を拡大している。放棄水田や、コナギに混じって生育していることがある。コナギよりもやや小型でああるためか、水田の小さな隙間にも生育することが可能だ。
文章・画像:瓜生真也
種名一覧科名一覧雑学事典目次Top生物地球システム学科