エゾスナゴケ Racomitrium japonicum (ギボウシゴケ科 シモフリゴケ属)
 エゾスナゴケは低地から亜高山の日当たりの良い場所に生育するコケ植物(蘚類)。スナゴケというように、砂地などの乾燥する場所に良く生育し、アカマツ林の尾根筋などにも出現する。平地や斜面に広がって群落を形成するので、コケ庭にも良く使われる。
 水分を含むと葉が広がって緑となり、乾燥すると葉を上方に巻き込んで、色は白くなって光を反射する。別々に見るととても同じ植物とは思えないほどである。このような水分状態に対応して植物の形を変えることができる能力が、乾燥しやすい立地における生育を可能にしている要因のひとつである。

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