タチヒダゴケ Orthotrichum consobrinum (タチヒダゴケ科 タチヒダゴケ属) |
タチヒダゴケは本州から九州、朝鮮、中国に分布する蘚類。コダマゴケの異名も持つ。樹皮や切り株上などに生育する。雌雄同株で、葉の間からわずかに出る凾つける。凾ヘ楕円形で目立ち、小さな玉がたくさんあるように見えるので、小玉苔という異名があるのでは、と思うが定かではない。凾ヘ(乾くと)8本の縦筋がある。葉は長さ1.5〜2.5mmで、乾くと短い茎に接するように閉じられる。 乾くと存在すらも気づきにくい苔であるが、雨が降るとがぜん緑が鮮やかになってくる。結構、多いコケなのではないかと思う。春雨の頃には、特に美しく見える。この季節がこのコケにとって、生活しやすい環境・季節なのではないかと思う。 |