付録
笠戸島ハイツ付近の自然景観
シンポジウムが開催された笠戸島ハイツは原発予定地の長島と同様に、周防灘に浮かぶ笠戸島にある。
周防灘はたくさんの島と入り江・湾が連なる多島海である。
地質的には堆積岩であり、本来はこのような広い砂浜は発達していない。
堆積岩の岩石海岸と多島海、この複雑な地形が豊かな自然を育んでいる。
前の砂浜はどこからか持ってきた砂で人工的に作られたものである。
持ち込まれた砂は花崗岩地域のもので、いわゆる「白砂青松」の景観となっている。
尾根筋はクロマツ林であるが、斜面はクスノキ、クロバイ、ヒメユズリハなどの常緑広葉樹が優勢になりつつある。
海岸は岩石海岸となっており、堆積岩の露頭が美しい。
海岸近くの急斜面では、トベラ・マサキなどが優勢であり、ヤブツバキやツワブキなどが生育している。
海浜は、礫浜というほどではないが大礫〜小礫が多く、堆積岩地域の海浜の典型的な様相を示している。
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