2009年の談話室

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12/31 大晦日     カウンター 1135836

年末の休業期間を利用して、沖縄の自然を見てきた。
走行距離数は4日間で約600km。
ナビの画面には米軍や自衛隊の基地の範囲がグレーで示される。
なんと広い地域が米軍に接収されたままになっているのか!に驚愕する。
その地域は比較的良好な森林と一致することも多く
車を止めて画像を収めたいと思うような場所は
ほぼ間違いなく米軍の演習地であって鉄条網で囲まれている。
広い演習地がヤンバルクイナなどの保護地域として貢献しているのは皮肉である。

南の植物にはあまり馴染みがない。
眼が慣れるのに長い時間がかかる。
一度覚えた植物も、普段使わないので名前が出てこない。
しかし、学生時代に覚えたものは、なんとなく出てくるから不思議。



沖縄を走っていると思い出すのは宮城君のこと。
宮城康一君は、小生が大学生の5年生をやっているときに
琉球大学から広島大学の大学院にやってきた。
森林の樹高が高いのに驚き
水田に生育しているゲンゲの美しさにフィルム1本もシャッターを押してしまったり。
本州にはじめてきたのに、彼は植物の名前をよく知っていた。
ヤンバルとかシマとか、リュウキュウなどの接頭語を取れば
それで内地の植物名になるのだとか。

何年前のことになるのだろうか。
関東地区での生態学会の折、食事の最中に体調が不良であることを聞いた。
症状を聞くと、あまり好ましくないように思えた。
医者に行くことを進めて分かれたが
他界の報を聞いたのは、それから2、3ヶ月ほどだったと思う。
惜しい人材を失ってしまった。

さて、宮城君の他界から足を向けなかった沖縄であるが
今回、1700枚ほどの画像を得て帰った。
沖縄を知らないことへの反省がある。
昨日、落日を見ながらの帰岡となった。

お土産話は新年になってから
あと6時間ほどで新年である。
皆さん、すばらしい新年をお迎えください。



12/26 仕事納め     カウンター 1135256

今日は加計学園の仕事納めでした。
岡山理科大学は回復基調の中での比較的明るい年末
この一年ご苦労様でした。
本年は、学内の改革とともに、対外的な仕事も多く
ホームページに関しましては寂しい状況になりました。
たくさんの掲載したい内容があるのですが、まとめて組上げる時間に不足しています。
来年もよろしくお願いいたします。

本年を振り返ってみると、夏までは大幅な日照不足
梅雨がいつ明けたのか、ついにわからず
稲作に関しては、当然ながら早稲品種に影響が大きくかった。
北海度などの北国での影響は特に大きく、稲作は大きく平年作を下回ることになってしまった。
平均気温としては0.5〜0.7℃ほど高かったわけで、気温は高いが日照が不足している事態となった。
夏には集中豪雨があって、犠牲者も出た。

夏以降は一転して晴天が続き、すごしやすい天候が続いた。
岡山県の南部ではこの日照によって稲作の作柄は大きく回復し平年作をわずかに上回った。
岡山の平野部では、全国的にも最も遅くに田植えが行われ
その結果として秋ずいぶんと遅くに稲刈りが行われる。
この稲作サイクルが前半の天候不順を回避できた大きな要因となった。

12月の中頃になると、気温が低下して霜が降りることが多くなった。
神社の手水鉢にも1cmほどの氷が張っている。
まずは、順調な気温の低下ではないかと思うが
予測としては温暖な冬になりそうだとのこと。

年によっては、ほとんど霜が降りないことがある。
このような年には熱帯系の帰化植物が枯れずに生き残っているのを見ることがある。
冬には冬らしく、きっちりと低温になってくれなくては、植物社会の仕組みが変わってしまう。

霜を付けたオオイヌノフグリ

しかしながら、本日は中国大陸からの黄砂が飛来した。
普通は、春によく起こる現象なので
天候的には変動幅の大きな一年であったといえようか。

お天気のことであるから、地球温暖化にかかわらず、年によって変化するのは当たり前。
変動に耐えることができる生き物だけが生き残るのは当然の理。

予測だけに頼らず、予測できない変動に耐える基礎体力の充実が必要である。



10/13 山陽放送のラジオに生出演二日目      カウンター 11180007

今日は『おかやま朝まるステーション1494』に生出演二日目。
昨日より落ち着いてお話することができたように思う。
しかし、話しすぎて時間が押せ押せ
リスナーさんからのメールもあり、臨機応変に進める石田アナはさすが
始まる前の雑談(その内容が本番へとつながる)

稔りの季節。里は黄金色に。
 昨日は小生が写った画像がないということで、撮影していただいた。こんな感じです。本日は、似顔絵の元版をいただいた。こんな絵が書けるといいですね。

 今年はキンモクセイの開花が遅れている。今まで撮影した花の画像と日付を調べてみると、普通はもう開花していてよい頃なのだが、ようやく咲きはじめといった感じ。冷え込みなどが関係するのかもしれない。理科大は、本日開花!

 マツタケが今のところ不作だとの事。森林を利用しなくなって林相が変化したことの影響は大きいであろう。土壌が豊かになり、マツタケとアカマツの関係が微妙になっているのかもしれない。もちろん、マツ枯れ病の影響は大きい。

 昨日は放送終了後、お昼に2時間ほど散歩した。里は黄金色になり、コンバインが動き始めた。県北では夏の日照不足のためにイネの収量は平年を下回ったが、県南はようやくの稲刈りであり、遅い開花時期からの日照の回復で、まずまずの作柄ではないかと思う。



10/12 山陽放送のラジオに生出演      カウンター 1117668

山陽放送のラジオ番組『おかやま朝まるステーション1494』に生出演した。
朝7時から8時までの番組である。今日(12日)から3日連続の出演。
日の出前に家を出発。雲ひとつない秋晴れの中、山陽放送に向かう。
休日の早朝は車も少なく、20分ほどで着いてしまった。
調整室の面々
石田好伸アナウンサー

 新しく始まったこの番組には、ゲストコーナーがあり、パーソナリティと掛け合いながらの進行となる。出演は大学コンソーシアム岡山の会長としての立場。

 石田アナウンサーと雑談している最中に、いきなり本番が始まったという印象。ニュースが終わると先ほど雑談していたニュースの内容に、意見を求められる。いきなりの突っ込みに戸惑いを感じてしまう。覚悟していたものの、「そう来るか!」。

 ニュース、お天気情報、町の話題などの間にコマーシャルが入る。話を続けながら、手元の調整卓でタイミングを取りながら、あらかじめ準備されている音源を流していく。アナウンサーの仕事は大変。何事にも興味を持てる姿勢と能力が必要なのですね。

 見とれていると、いきなりの振り!緊張を維持していなくてはいけません。

 本日の内容はコンソーシアム会長としてのお話。明日からは専門の植物とか、自然保護の話になると思われます。どんなお話になるでしょうか?

番組解説はこちら



09/17 カウンター 1111111   20:45 1111242

 朝夕がめっきり涼しくなり、ニガウリがほとんど生長しなくなった。朝の散歩では、ため池の水面からモヤが立ち上っている。イネの葉の先端に露が付いて、朝日に輝いて美しい。根の活力は高いけれど、気温が低下して蒸発しないということであろう。

 おそらくお昼前、カウンターがぞろ目になったと思う。カウンターは、リセットしない限り、1台のマシンでは1回しかカウンターを回せないので、平均的には一日200〜300件程度のアクセスがあるということになる。更新がゆっくりになったために検索エンジンに引っかかる順位が低下してしまったことが大きく影響しているようだ。ま、ゆっくり、ゆっくりと しかし着実に


08/19 白山に登って来ました  カウンターは 1103085



 お盆を利用して、加賀白山に登って来ました。台風8号が台湾に行っている間に、という戦略だったのだが、突如として台風9号が発生してしまい、天候は望めない状態での登山。しかし、三大霊峰の1つ、神仏のご加護があったのか、天候には恵まれた。
 白山は高山植物がたくさん咲く山として有名である。予想通り、相当な積雪のようで、オオシラビソの枝から見れば、5m程度は積もりそう。2300m付近の高原状の平坦地ではおそらくさらに大量の積雪があるのであろう。平坦地ではハイマツが群落を形成できない。多すぎる積雪と、遅くまで残る雪田がハイマツの生育を許さないのであろう。
 そのような、樹木にとっての悪環境が、迅速に生育できる草本には好適な環境となっている。かえって整理してみると、1800枚ほど、撮影画像がある。アップには相当な時間が必要ですが、頑張って見ます。
海抜2300mほどの弥陀ヶ原 積雪が深いために樹木が生育できない

 頂上を望む室堂平には、山小屋(室堂)と白山の奥宮がある。山小屋は650人収容ということで、大規模。奥宮は形だけではなく、何名も神主さんがいらっしゃり、朝日が拝める時には山頂まで登り、日の出の直後に万歳を三唱される。下駄を履いての登山は大変と思うが、これも修行の結果であろうか。

 白山という山はないのだそうで、いくつかの山を合わせて、白山と呼ぶとの事。最高峰は御前峰(ごぜんがみね)であり、2702m。この山がゴゼンタチバナの名前の発祥の地とのこと。現状の弥陀ヶ原にはハイマツは生育していない。ハイマツの生育には、積雪量・積雪期間が長すぎるのであろう。8月の13日の時点でも、わずかではあるが残雪がみられたが、この平原全体にも、7月には残雪が広く見られたのであろうと思う。この草原には、わずかにハクサンコザクラが咲き残り、コバイケイソウ、クロユリ、ハクサンフウロ、アオノツガザクラ、ミヤマキンバイ、ミヤマキンポウゲ・・・・・・撮影した植物は、ちょうど100種であった。


07/06 七夕 しかし中国へ  カウンターは 1090576

たくさんのジュース、西川君ありがとう  梅雨も本番、しかし暦の上では七夕のシーズンになりました。今年の七夕は大学コンソーシアム岡山も協賛し、一斉ライトダウンを行うなど、エコナイトの予定でしたが、急遽ハルピン、ペキンなど、中国に出張することになってしまいました。ちょっと残念。10日まではいませんので、ごめんなさい。

 さて、今年も「えひめ みかん・いよかん混合ジュース」を送っていただいた。本格的な野外調査の季節となるこのタイミングでのジュースの御恵贈!卒論生・修士・博士の学生さんたちのがんばりを期待してのことと思います。

 諸君! ジュースを飲んで、ガンバロウ!!!


 05/20 長らくHPのメインテナンスを休んでいました。カウンターは 1072703  
  
 長らく、HPのメインテナンスを休んでいました。忙しかった事もありましたが、HPをメインテナンスしていたパソコンのハードディスクがクラッシュしてしまい、立ち上がらなくなってしまいました。とはいっても、時に立ち上がり、やがてブルー画面という気まぐれ症状。結局のところ、新しいパソコンに移行するのに1年もかかってしまいました。

 新たなパソコンをインストールして関係ソフトをインストールする作業には、それなりの時間が必要なのですが、それはそれとして、パソコンの設定にずいぶんと手間取ってしまい、数ヶ月も更新を休んでしまいました。

 その間、エンドレス発表会や卒業式、入学式、新ゼミ生、学会参加など話題には事欠かなかったのですが、残念ながらアップできませんでした。さかのぼってのアップは、時間的に難しいかもわかりませんが、この間、大量にたまってしまった植物関係の画像とともに、極力アップして行くつもりです。

 なお、学長ブログが開設されました。こちらにもお立ち寄りください。http://www.ous.ac.jp/gakuchoshitu/blog.html


01/15 そろそろ卒論・修論の追い込みです  カウンターは 1037418

 そろそろ、卒論・修論は追い込みの季節になってまいりました。要旨の締め切りは明日の16日。高橋さんの学位申請公聴会は17日の13:30〜です。

 高橋和成学位論文公聴会
  1月17日 13:30〜
  21号館1F会議室

 恒例のエンドレス発表会
  1月31日 11:00〜
  21号館1F会議室
 皆様のご参加をお待ちしております。
 


01/05 謹賀新年 カウンターは 1034960

台北の超高層ビル101
 台北にある超高層ビル101。高さは509.2mで世界第二位。
  新年、あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしく御願いいたします。

●学長に就任し、慣れないことばかりで、あっという間の9ヶ月でした。人口の減少という、強い逆風の中の大学ですが、基本である「教育と研究の充実」を方針とした改革を実行する以外にないと考えています。

●昨年は、科研の獲得とともに、教育GPや戦略GP、地域振興調整費などの申請が採択され、大学全体として、外部資金の獲得は順調であり、昨年度に比べて84%の伸びでした。今年もこの調子で行きたいものです。

●岡山大学との包括的協力協定、屋久島野外活動センター(YNAC)との教育協定の締結なども成果の一つでした。私にとっては、多くの人との新しい出会いが宝になりました。

●昨年の調査・旅行は正月のハワイに始まり、5月末のスコットランド、8月の利尻・礼文とアメリカの大学視察、10月の屋久島など、タイトな日程でしたが、植物・植生との出会いを楽しむことができました。
 スコットランドでは、湿原を中心に調査しましたが、牧畜を基本とする社会構造が自然を強度かつ広範囲に改変してしまうことを実感しました。

●本年の初日の出は台湾で拝みました。中国大陸の福州などとは200kmほどの海峡で隔てられているだけですが、台湾の緑は、質は別として、量的には多く、禿山や伐採跡なども見られませんでした。産業の発展によって輸入される石油エネルギーによって緑が守られている点は、日本とよく似ているように思いました。
台北の布袋さん
 台北にある高さ32mのほていさん。この一年、この布袋さんのような笑顔で過ごしたいものですが、体形に関しては現状を保つ所存です。

カウンターの伸びは、128、957/yでした。月当たりでは約1万、353/day ということで、一時に比べてずいぶんと減ってしまいました。毎日更新というわけにはいかない為でしょうね。さて、今年はどれくらい更新できるでしょうか・・・・

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