10/11〜13 第13回植生学会 東京農工大にて

 第13回植生学会は、東京農工大で開催されました。農工大の校内の樹木はすばらしく、さすが・・・!でございました。

 初の口頭発表賞、ポスター賞など、活発な発表・議論があり、なかなかのものでした。

 懇親会は20分ほど歩いての結婚式場での開催。昨年の理科大での手狭な懇親会とは異なり、ゆっくりとしたものでした。

 小生は早々と帰りましたが、皆様エクスカーションはいかがだったでしょうか?

10/09 屋久島に行ってきました。 YNACと協定を結びます。


 10月の5日、6日に世界遺産の屋久島に行ってきました。飛行機を使ったとはいえ、1泊2日のスケジュールでもったいない!。

 屋久島でエコツアーなどを実施している有限会社、YNAC「屋久島野外活動総合センター」にご挨拶に伺うのが主な目的。自然観察は二の次ということなのです。

 岡山理科大学の生物地球システム学科では、「エコツーリズム技法」という講義を開設します。この講義は、屋久島で実施します。屋久島のガイドを行っている経験豊かなYNACの皆様方を教師とし、エコツーリズムの技法を習得しようとする講義なのです。2008年の11月11日に調印式を行い、来年度から正式科目として開講することになります。すばらしい屋久島の自然を相手に、すばらしい技法を学んで欲しいものと思います。

 5日には、岡山空港から小さな飛行機で鹿児島空港へ。32人乗りで、かなり揺れました。岡山を出発した時点では雨天でしたが、鹿児島では曇り、屋久島では晴れ時々曇り、所により雨といった天気で、植物を観察することができました。案内をしていただいた、ガイドの小原さんに感謝!です。


09/10 夕方だったのでしょうか、カウンターは100万を突破しました。

 今回は時差ぼけがなかなか直らない。アメリカと日本ではほぼ昼夜が逆転しているが、日本の昼に合わせてアメリカの真夜中にインターネット経由でメールのやり取りをやったからかもしれないが、帰ってきて10日もたつのにまだ夕方になると「深夜の徹夜状態」になってしまう。抗しがたい眠気に襲われてしまう。それでなくても長期出張するとその後には仕事が大変な量溜まってしまっているので大変×2である。
 さて、カウンターが100万を突破しました。お昼には999970ほどだったと思います。会議を終えて研究室に帰ってくると、1000070でした。このような大きな数字になるとは、当初は予想もできませんでしたが、お蔭様で大台突破というところです。アクセスカウンターは、カウンターの性質といいますか、能力といいますか、それによってカウンターの伸びが大きく異なります。途中から更新すればカウンターが動いてしまうものに変わってしまったので急激な伸びがありましたが、現在はリセットアクセスしなくてはその日の中ではカウンターが伸びないタイプになり、伸びはゆっくりになりました。
 きり番はどなたがゲットされたのでしょう? 999999なんて、見たかったですが会議中で残念。次のきり番に期待しましょう。といった邪道ではなく、本筋である内容の改訂に頑張ります。


08/08/23〜31 アメリカの大学視察

 今年の夏は北海道に行ったし、その他はゆっくりと・・・と思っていたのだが、急遽アメリカの大学視察に行くことになった。大学の理事長や学長等、10人と少々の少人数でのツアーである。

 成田からシカゴを経由してボストンへ。翌日はハーバード大学を皮切りに、幾つもの大学を訪問し、レクチャーを受け、質問してディスカッション。なかなかのハードスケジュールである。

 左の画像はハーバード校内。広い芝生に点々と生育している樹木は樹齢150歳とみた。建物と大きな樹木が調和してムードをかもし出している。
 ボストンからサンフランシスコに移動。着陸直前になんとも奇妙な、美しい模様が窓外に見えた。後から聞くと、塩田だとの事。天日で海水を乾燥させ、濃度の濃い塩水を作っているのであろうが、濃い塩水に特有のプランクトンが発生し、このような色になっている。フラミンゴがフラミンゴらしい色になるためには、このプランクトンを食べる必要があるとの話を聞いたことがある。
 とはいえ、幻想的な眺めであった。


08/08/11〜16 北海道で植物・植生を見てきました もうすぐカウンターは100万

 今年のお盆は、連絡の付きやすい場所で過ごそうと思っていました。ということで国内で。
 北海道の礼文島、利尻島を中心にサロベツ原野、オロロン街道、小樽などかなりの移動距離ではありながら、比較的ゆったりとした日程を組みました。

 日ごろの行いが悪いためか、北端の地は天候不良。強風と雨、霧という天候で、残念ながら画像はいまひとつ。風が強いので、撮影対象がぶれてしまうのです。とは言いながら、2000枚以上の画像を撮影しました。雨の中でのデジタルカメラ、浸水が懸念されましたが、どうやら頑張ってくれました。

 雨の中、風の中も肝をすえてしまえば特に大変ではなく、面白い自然を観察することができます。特に風は、地元の人たちも話題にするほどの強さで、尾根道では歩けないほどの強さでした(強風注意報発令中)。このような強風が当たる場所では、樹木の生育が困難であり、このことが低海抜地に高山植物群落が形成される理由の1つであることを実感したわけです。

 礼文島は広い面積でササ草原が広がっており、その点は利尻島と大きく異なります。礼文島では、強風や急傾斜地などの条件もありますが、人間活動によって山林火災が発生し、その後に形成された草地がなかなか森林に回復しないといった実情もあるようです。


08/06/03 スコットランドで植生調査

 タイトなスケジュールの中、皆さんのご協力もあって、イギリスはウイスキーのメッカであるスコットランドで湿原を中心とした植生調査を行うことができました。関西空港からアムステルダムへ、乗り換えてスコットランドのアバディーンへ、陸路で更に北西のエルギンへ移動し、ここを拠点に5月27日から8日間の調査でした。北緯57.5度前後の地域、日本付近で見れば、カムチャッカ半島の真ん中ほどの高緯度地域であり、アラスカの中部と同じ。5月の終わりは行くには早いか・・・と思いつつ、チャンスは多くない。思い切って行くことにした。
 いつもの通りなのであるが、予習していく時間がない。飛行機の中で文献を読みつつ、現地に到達した。最初の試練は、期待通りの夜の短さであった。夜の10時頃にようやく真っ暗になる。ウトウトとすると朝の3時半に鳥の鳴き声がやかましく、目が覚めてしまった。仕方がないので、4時半には起き出して、周囲を散策することになった。以後、時差と夜の短さというか、昼の長さには悩まされることになる。
 調査初日は小雨が降り、風も強くてかなり寒かった。セーターが役に立った。年間降水量は少なく、シトシトと毎日降ると状態だそうだ。左の画像のような快晴はレアものだそうだ。Elginの大聖堂前の広場での撮影。こんな良い天気に調査もせずに観光している!と思わないでください。調査から帰っての夕方の画像です。

 全体的には、こんなに晴れることはほとんどないそうで、天気の変化は激しく、半日も晴天は持ちませんでした。霧雨か曇りか・・・・
 
詳細なレポートは、別項としよう。とにかく、刺激的な調査ではあった。


08/04/05 入学式めぐり カウンターは:932662

 4月1日の学長就任直後から挨拶回りを兼ねて、他大学の入学式に出席している。中国学園大学、そして本番の本学の入学式、吉備国際大学、倉敷芸術科学大学、加計学園グループでは似たり寄ったりではあるが、運営にはそれぞれ工夫があって、来年の入学式には活かそうと思う。
 公用車での出張なので、特に大変さはないが、壇上で座っているだけの役割であって、時としてイライラすることもある。学長としての仕事をしたいのだが、その時間がなく、業務の遅延を招いている点、問題が大きい。本年は他大学への出席を遠慮し、立ち上がった後のことにしておけばよかったように思う。しかし、順序としてはこのようにせざるを得ないので、洗礼と考えておこう。
サクラは満開
 つぼみが少し残っている状態を満開というのだそうだから、満開といってよかろう。開花宣言からほぼ10日もかかっている。途中の冷え込みで開花がゆっくりとなり、開いた個体と少ししか開いていない個体があって、まだら咲きの状況であったが、気温の急上昇によって足並みが揃い、一斉に満開を迎えることになった。
 ところで、今年はスズメによるサクラの花の食害が目立つ。花弁が顎筒からはなれず、5枚付いたままくるくると回りながら降りてくる。スズメが蜜を吸っている。2001年の4月にソメイヨシノとスズメという文章を残している。ということは、1980年頃からスズメの食害が目立つようになったことになる。スズメの文化、どこで教えているのだろうか? スズメの学校はどこ?


08/03/26 ソメイヨシノが開花しました カウンターは:928253


 
 昨日はつぼみがほころび始めていました。21号館前のソメイヨシノは、本日数十の花が咲き、開花宣言です。後楽園のサクラも本日開花宣言ということで、同じ日となりました。
 とはいっても、ソメイヨシノも樹齢によって開花の日程が異なり、若木の方が、開花日が早いようです。21号館前のソメイヨシノは21号館建設時に植栽したもので、苗木+10歳ということになる。
 岡山の標準木は後楽園にあるので、理科大よりも暖かいはずであるがが、標準僕の方が年齢が高く、その結果ちょうど同じ日になったのであろう。


08/03/20 卒業式です

 卒業のシーズンとなりました。皆さん、無事に・・・といいたいところですが、卒業式の当日になってもまだ全員卒論を提出できていません。なんということでしょう! 皆さん、出発するまでに必ず提出いたしましょう!
 皆さん、最後の最後まで大学生として活動したいようです。

 ご卒業、おめでとうございます。
 今年は、「卒業式にサクラを!」はやりませんでした。放送局や、一般人からサクラは? と質問がきます。期待されていた訳ですね。イベントをやらなかった理由にはいくつかあります。その1つは、昨年の開花に際しては、蕾みの数が少ないことに気付いていなかったことがあります。なぜ花数が少なかったのか、その理由が良くわかりませんでした。どうやら、温室の中なので乾燥するのではないかと心配し、敷いたバーク堆肥に問題があるように思います。バークがサクラの生育を阻害したのではないかと思います。昨年の夏からの状況も不良であり、大きな労力をかけてもきれいに咲きそうになかったからです。ちゃんと施肥するなどの対応策が必要です。
 今年のサクラの開花は卒業式から一週間程度という日数になります。東京ではすでに開花宣言がなされたとの事。温室で加温しなくても、普通にサクラが開花することになるのではないかと思えてしまいます。


08/01/13 還暦です

 小生も還暦となりました。団塊の世代が、次々と還暦を迎えており、あんたもか! おまえもか! 石を投げれば団塊の世代に当たるといっても良いほど居るわけで・・・・

 似合ってるでしょう!?


08/01/06 謹賀新年  カウンターは906,003



ダイヤモンドヘッドの頂上から見たワイキキの海岸
(2008/01/01)
あけましておめでとうございます。

 近年、わずかではありますが北を見てきましたので、南を見たくなり常夏の国と呼ばれるハワイで年越しをいたしました。
 予想通りといいますか、火山島という本来の貧弱な植物相に多量の導入植物が加わった自然を眺めてまいりました。どの植物が本来のものなのか、世界の熱帯植物を調べなくてはならない状況に追い込まれそうです。
 今年はドル高で観光客は少ないそうですが、それでもワイキキは日本人ばかりといっても良い状況。
 今年は例年に比べて寒いそうで、長袖のアロハシャツはないか?と聞く客もいますが、もちろんそんなものはありません。ラニーニャのためではないかとの説もあります。ちなみに、冬のハワイは雨季だとのこと。天気はあまりよくなかったです。島の西側にあるワイキキは貿易風の風下側にあり、東側と山地は土砂降りでも西側の海岸は霧雨程度のことが多かったです。傘が役立ちそうでした。そんな状況ですから、美しい虹も見ることができるわけです。

 何もかも忘れてリフレッシュ! と行きたい所でしたが、それほど単純ではなく、脳みその一部に大学経営が鎮座しておりまして、南国の夜も楽しかったり、何かと考え込んだりという状態ではありました。

 現地での自然観察ツアーに参加し、植物を見てきましたが(ハワイでも山ばかり)、花の咲く熱帯系の植物に関してはメモリーオーバーですね。全世界の熱帯植物が導入されているので、途中で放棄・・・・。しかし、ツアーガイドといいますか、エコガイドと呼んだほうがよいのでしょうか、自然解説を商売にしている人達の集団には興味を抱きました。というか、そのような人達に当初から注目する積もりでしたので、何をやっているか、どんな内容を取り上げているか・・・・などなど、ウオッチでした。今回は花子さんとサトコさんにガイドいただきました。参考になりました。基本的には、植物好きというよりか、「人好き」であることが大前提であることを実感しました。まずはパーソナリティということです。

 昨年からだましだまし使ってきたパソコンが、新年早々立ち上がらなくなりました。縁起でもありません。しかし、休み中でしたので、落ち着いて時間をかけて対応できました。恐らく復活です。特に200Gを超えている植物画像の資産は保全しなければなりません。

 今年は「毎日更新」とはいかないかと思いますが、可能な限り話題をアップしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。


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